2017年秋にスマート家電の一つである「ロボット家電 COCOROBO(シャープ)」で本来ならできないはずの操作ができてしまう可能性があるということが発表されました。
IT技術が進んで、一般家庭でも家庭内に無線LANでネットワークを作り、いろいろな操作がスマートフォンやパソコンなどからできるようになってきました。
パソコンやスマートフォンに関しては、ノートンやウィルスバスターなどのウィルス対策ソフト(アンチウィルスソフト)を入れて対策をしているかと思います。しかし、スマート家電(ロボット家電)やゲーム機、TVなどこのようなソフトをインストールすることのできないものも無線LAN(Wi-Fi)を使ってネットに接続します。
このままでは無防備の状態で外部のインターネットと接続することになります。
そこで、今回はスマート家電(ロボット家電)やゲーム機、TVなどウィルス対策ソフト(アンチウィルスソフト)をインストールできないものに対して、どのようなセキュリティ対策を行うかについてお話しします。
セキュリティ対策をしないとどうなる?
インターネット上には、たくさんの危険があります。2017年に有名になった「ランサムウェア」。感染するとパソコンや家電のアクセスが制限され、この制限を解除するために、このウィルスの作成基に身代金(ランサム)を支払うよう要求するウィルスソフトです。
ウィルスに感染したパソコンの中にある大切なデータがロックされてしまったり、消されてしまったりするのです。
また、不正侵入され、盗聴されたり、情報漏洩したりといったトラブルが発生するのです。
ウィルス対策ソフトがインストールできない場合の対策
スマート家電(ロボット家電)は、ウィルス対策ソフトがインストールできないので、別の方法で阻止するしか方法がありません。その対策とは、
- ファームウェアを最新版にする。
- パスワードがついている場合、推測しにくいパスワードに変更する。
- 不必要な接続をおこなわない。
の2点です。
ファームウェアとは、スマート家電(ロボット家電)などのコントロールするためのソフトウェアです。
このファームウェアに問題があって、その弱点をついてスマート家電(ロボット家電)などに侵入して不正にアクセスされたり、ウィルスに感染したりするのです。
そのため、ファームウェアの問題を修正した最新版にする必要があるのです。
また、何らかの方法でアクセスできてしまっても簡単に乗っ取られないように、デフォルトのパスワードではなく、推測しづらいパスワードに変更して侵入を阻止するというものです。
最後の不必要な接続を行わないというのは、無線LANなどでつないでいるものが多ければ多いほど、管理する量が多くなり大変です。
負担軽減のためにも、不必要な接続を行わない対策をするのです。
無線LANなどの家庭内ネットワークにつないでいる製品の対策
先の対策に加え、外部のインターネットから家庭内ネットワークに侵入されない対策が必要になります。
パソコンやスマートフォンなどはウィルス対策ソフトをインストールしてウィルスを阻止できますが、スマート家電(ロボット家電)、ゲーム機、学習用タブレット等にはウィルス対策ソフトがインストールできません。
そこで、家庭内ネットワークに接続された機器が不正なサイトへのアクセスをブロック、家庭内ネットワークへの不正侵入や攻撃を阻止するための対策が必要になってきます。
この対策は、ソフトウェアがインストールできないので、ハードウェアを購入して家庭内ネットワークにとりつけます。
既にルーターがある場合の対策
現在、ルーター以外で家庭内ネットワーク上で対策できるものは、「ウイルスバスター for HomeNetwork(端末 ウイルスバスターfor HomeNetwork1年版)」になります。
ウイルスバスター for HomeNetwork(端末 ウイルスバスターfor HomeNetwork1年版) 新品価格 |
このウィルスバスター for HomeNetworkをルーターの有線LANに接続するだけという非常に簡単なもの。管理やコントロールは、スマートフォンに専用アプリをインストールして行います。
- 不正サイトをブロック
- アプリ利用や使用時間などの制限機能
- 家庭内ネットワークへの侵入を監視
- 不正な遠隔操作やネットワーク攻撃から防御
という機能があります。パソコンやスマートフォン以外で守ることができる機器の例は、
- ルーター
- ゲーム機
- インターネットTV
- IPカメラ
- 学習用タブレット
です。大きさは 幅136.27(mm) x 奥行き110.99(mm) x 高さ32.2(mm)とかなり小ぶりです。
ハードウェアに1年分のサービス費用がついて定価が19,224円(税込)(2017年11月現在)となっていますので、アマゾンなどの安売りをしているサイトで購入するとよいでしょう
(2年目からは年間6,480円の更新費用がかかります)。
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「ウイルスバスター for HomeNetwork(端末 ウイルスバスターfor HomeNetwork1年版)」
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- ルーターのパスワードが初期設定のままであったのを発見した。
- 接続も簡単繋げて会員登録するそれだけ、後は勝手に接続してくれた。
- スマホで家の中のデバイスを管理できるのも楽。
と管理や設定が楽という意見が圧倒的でした。
ただ、
- マンションなどのLANを共有して使うタイプに接続するとネットワーク障害の原因になる。
- NURO光では設定が複雑になった。
- ポートスキャン攻撃対策をしてあるルーターの場合、ウイルスバスター for HomeNetworkのポートスキャンが、誤検知してルーターのトラブルになることがある。
という問題点もあります。
しかし、他にルーター以外で家庭内ネットワークにつないでいるスマート家電(ロボット家電)、ゲーム機、学習用タブレット等を保護できるものはありません。これらの機器を守るためにも一度検討してみてもいいかと思います。
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ルーター本体を購入する場合
ASUS(エイスース)が出荷しているルーターにトレンドマイクロ社の「AirProtection」を組み込んだ製品があります。
ASUS 1300 600Mbps(11a/b/g/n/ac)ギガビット無線ルーター トレンドマイクロ「AiProtection」対応 RT-AC68U(利用目安環境 最大18台/3階建・4LDK) 新品価格 |
ASUSは台湾のPCやPCパーツ、スマートフォン、周辺機器製造メーカーです。特にパソコンのマザーボードは業界最大手であり、PlayStation 2, PlayStation 3や iPod などへの部品の供給も行っているメーカーです。
トレンドマイクロ社のAiProtectionの特徴としては、
- ルーターに組み込まれているので、インストール不要(初期設定まで)
- 更新手数料不要
- 外部からの疑わしい通信や脆弱性を悪用する攻撃に対し通信遮断
- ペアレントコントロール(端末ごとに設定可能、有害サイトブロック、接続時間制限)
- ランサムウェアサイトへのアクセスを制限
- ルーターのセキュリティをチェック
- 悪質サイトのブロック
- 感染デバイスからの不正サーバーへの接続をブロック
といった機能があります。
なによりもルーター本体の値段の他に更新手数料がかからないのがいいですよね。
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- スマホからの管理画面でいろいろな情報が確認できて便利。
- ルーターの電波がよく届く。
- 電波が安定してる。
- 男の子3人+パソコンだらけだが、中継機も使いつつ、3つのssidとチャネルチューンで快適(ペアレントコントロールとセキュリティ対策を動かしても余裕)
- 価格が価格なので贅沢は言いません。私の環境ではコスパ考えれば良い。
という意見がありました。その一方で
- リアルタイム通信を必要とするオンラインゲームだとサーバー切断が起きるときがある。
- 初期不良がある場合がある
といった問題点がありました。
リアルタイム通信を必要とする場合には、パフォーマンスが高い上位機種を選択するといいでしょう。初期不良がある場合がありますので、購入したらすぐに動作確認をして問題があるかどうか確かめた方がいいですね。
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