勉強は楽しいよ!

小学生向けの通信教育は、よく考えられているものがたくさんあります。

どれがお子様にとってよいのかの決め手の一つに、教材の収録されている難易度や学習内容について見極めるという方法があります。

具体的には、

 

  • 教科書対応の学習が中心か、思考力・応用力の学習もできるか?
  • 学年ごとに学習範囲が決められているか、無学年制か?
  • 紙ベースか、タブレット等のインターネット機器を使用するか?

 

という視点で見ていきます。

これらの視点から、各通信教育の内容について比較していきたいと思います。

インターネット機器でも紙ベースでもメリットがあります。

昔の通信教育は、前月の終わりに教材が送られてきて、その教材に沿って学習し、最後に添削問題を提出してその月が終わるというタイプのものでした。

しかし最近では、インターネットを使った教材も増えてきました。

これは、単にインターネットが普及したからだけではありません。

インターネット機器を使うことによって、次のようなメリットが生じるからです。

 

  1. 紙では伝えきれない内容を、動画で解説することができる。
  2. お子様の出来具合に応じて、出題する問題を容易に変更することができる。
  3. 学習の理解度に応じて、先の学年に進むことができる。

 

 

一方、紙で学習するスタイルにもメリットがあります。

 

  1. 1カ月に学習する範囲が明確なので、リズムが作りやすい。
  2. 手を使って解答を書くことにより、いったん自分の頭の中で整理してアウトプットする作業が生じることから記憶の定着を図るチャンスが増える。

 

このように、インターネット機器を使った学習も紙ベースの学習もメリットがあるのです。

 

最近では、インターネット機器と紙ベースの両方のメリットを合わせた形のものが増えています。

通信教育の比較

お子様の状況に合わせて学習ができるよう、今回は、

 

  1. 教科書対応の通信教育
  2. 応用力・思考力も学習できる通信教育
  3. (動画視聴型も含む)教科特化型の通信教育

 

という視点で、分けてみました。

 

どの教材がお子様にあっているかは、実際にお試し教材をやってみた方が一目瞭然です。

1カ所だけでなく、いくつか資料請求をしてみたり、お試し期間で試してみて比べてみると、わかりやすいです。

気になるところは、資料請求したり、お試し入会するとよいでしょう。

 

教科書対応の通信教育

チャレンジ(進研ゼミ小学講座)

チャレンジ進研ゼミ

進研ゼミ小学講座であるチャレンジは、教科書で習う範囲の基礎固めのメインレッスンを中心に学習する通信教育です。

オリコンの「小学生向け通信教育のランキング・比較」でも上位にランクインしています。

 

人気の理由は、

 

  • 添削指導が丁寧である
  • キャラクターなどが登場し、絵が多く楽しみながら学習できる
  • 未学習の範囲の問題であってもわかりやすく解説されている

 

という点があげられます。

 

 

受講形式には

 

  1. デジタル学習が中心のチャレンジタッチ
  2. 紙に書く学習重視のチャレンジ

 

の2通りがあります。

どちらも受講料は変わらず、途中で変更も可能です。

 

チャレンジ月当たり受講料一覧(税込)

学年 12か月一括払い 6か月一括払い 毎月払い
小学1年生 2,980円 3,300円 3,680円
小学2年生 2,980円 3,300円 3,680円
小学3年生 3,740円 4,200円 4,490円
小学4年生 4,430円 4,780円 4,980円
小学5年生 5,320円 5,750円 5,980円
小学6年生 5,730円 6,190円 6,440円

2020年5月現在、1か月当たりの費用

基礎学習は教科書対応のメインテキストです。

メインテキストの学習終了後、実力アップレッスンに取り組めるようになっています。

さらに学習量を増やしたい場合やもっと難しい問題にチャレンジしたいという場合には追加受講料不要で、実力アップレッスンの量やレベルを変更することができます。

 

なお、チャレンジでは、習熟度別に英語4技能(聞く・話す・読む・書く)を学習できる「Challenge English」も含まれています。

詳しくは以下のリンク先の公式サイトよりご確認願います。

 

 

スマイルゼミ

ジャストシステム スマイルゼミ

スマイルゼミは、チャレンジ(進研ゼミ小学講座)と同様、オリコンの「小学生向け通信教育のランキング・比較」でも上位にランクインしています。

スマイルゼミは、スマイルゼミ専用のタブレットを使った通信教育です。

国語の長文読解ではお手本の音声を聞くことができたり、つまずきやすい単元は、アニメーションによる解説や自分で動かして確認できるように工夫されている部分がポイントです。

 

人気の理由は、

 

  • タブレット学習で、苦手な部分を何度も繰り返しできる点
  • 解説が動画でわかりやすい点
  • 親が学習の進捗状況を確認できる点

 

などが挙げられます。

     

    スマイルゼミ(左:標準クラス/右:発展クラス、いずれも税抜・オプションなし)

    学年 12か月一括払い 6か月一括払い 毎月払い
    小学1年生 2,980円/3,480円 3,380円/3,980円 3,880円/4,580円
    小学2年生 3,200円/4,000円 3,600円/4,500円 4,100円/5,100円
    小学3年生 3,800円/4,700円 4,200円/5,200円 4,700円/5,800円
    小学4年生 4,400円/5,300円 4,800円/5,800円 5,300円/6,400円
    小学5年生 5,200円/6,100円 5,600円/6,600円 6,100円/7,200円
    小学6年生 5,700円/6,600円 6,100円/7,100円 6,600円/7,700円

    2020年5月現在、1か月当たりの費用

    なお、料金については継続年数が増すごとに割引も適用されます(最大割引額は6年目からの金額)。

     

    標準クラスでは教科書準拠の問題を進めていきます。

    また、教科書以上の難易度の問題を用意し、小学生の家かrあ高校入試につながるような学力を伸ばすことを目的にした発展クラスも用意されています。

    詳しくは、スマイルゼミの公式サイトをご覧ください。

     

    より発展的な内容も学習する場合の通信教育

    Z会 基本から応用レベルまでをカバー。

    Z会

    Z会の通信教育は、教科書より発展的なレベルまで学習するという方を対象にしています。

    小学1・2年生はZ会オリジナルカリキュラムで教科書対応ではありませんが、小学校の履修内容に沿った内容になっています。

    小学1・2年生のコースはスタンダード・ハイレベルの二つに分かれています(受講教科は国語・算数・経験学習の一括のみ。オプションでみらい思考力もプラス可)。

    小学3年生以降は、小学生コース(スタンダード・ハイレベル)と中学受験コースに分かれます。

    小学生コースは、国語と英語はZ会オリジナルカリキュラムですが、算数・理科・社会は教科書対応になっています。

    小学生タブレットコースはセット学習のみ、小学生コース(紙面)は1教科から選択して学習することができます。

     

    難易度が高いとはいえ、いたずらに難しい問題ではなく、じっくり考えて取り組むことができれば、解けるようになっている良問そろいです。

    また、配布される教材は、問題そのものに集中できるようにシンプルな作りになっています。

     

    人気の理由は、

     

    • 難しめな問題も出題されているにもかかわらず、わかりやすい点
    • お子様が苦手になりやすい部分を重点的に出題している点
    • シンプルな作りになっているため、勉強に集中できる点

     

    などが挙げられます。

    料金については、コースや受講教科数によって支払い可能な内容や割引が異なりますが、いずれのパターンでも一括で支払うと、その期間に応じて安くなる設計になっています。

    また、小学3年生以降の小学生コース・中学受験コースでは、1教科から選択することができます。

    教科数に応じて支払う金額が変わってくる仕組みにもなっています。

    とはいえ、教科書レベルの復習をメインにした通信教育に比べると割高です。

    塾には行かないけれども、教科書以上の難しい良問も解いていきたいと考えている場合に、おすすめです。

    コースや受講料などの詳しい内容は、以下のZ会のサイトへのリンクからご確認ください。

     

    スタディサプリ

    スタディサプリ

    小学校4年生から6年生までの勉強を全て網羅しています。

    一流の講師の動画を単元ごとに視聴することができます。

    また、基礎レベルから応用レベルまで、お子様の状況に合わせて、選択しながら見ることができます。

    小学講座では国語・算数・理科・社会の基礎と応用の2レベルと、高3までのすべての映像授業が見放題になっていますので、

     

    • 先取り学習をしたい、
    • 以前につまづいてそのままにしておいた単元の復習をしたい、
    • 苦手な単元を集中して聞きたい、

     

    という方に向いています。

    授業動画に対応したテキストは、PDFならば閲覧・無料ダウンロードすることができますが、テキスト冊子の場合、ベーシックコースの初無料体験で5冊、有料利用6か月継続でさらに5冊無料で受け取れるクーポンが届きます(テキスト冊子は1冊1,200円相当)。

    授業動画見放題、テキストダウンロードし放題と至れり尽くせりの状態にもかかわらず、月額使用料は以下の通りです。

    スタディサプリ利用料(税抜)

    学年 12か月一括払い 毎月払い
    全学年共通 1,650円 1,980円

    2020年5月現在、1か月当たりの費用

    学年が変わっても値段は変わりませんので、塾などに行く時間がとれない、塾で習ったけれどもよくわからなかったので復習したいという使い方もできますね。

    詳しくは、スタディサプリのホームページをご覧ください。

    特化型通信教育

    RISU算数

    タブレットで学習する、無学年制の算数特化型です。

    一人一人の学習理解度に応じて、レッスンを自動生成する仕組みになっています。

    内容の理解が進めば、先の学年に進んで学習することも可能です。

    また、苦手な部分については、チューターがアドバイスや苦手箇所のビデオ解説も一人一人に併せて送るというサポートもついてきます。

    動画やアニメーション、解説の図も丁寧ですし、苦手な部分は低学年の復習からステップアップすることができるので、取りこぼしの少ない設計です。

    苦手になる原因の一つに、前の学年までにやった内容の理解不足が挙げられますから、RISU算数であれば、理解不足の部分も対応できるのです。

    また、忘れてしまいがちなタイミングでの復習や苦手な問題の復習も自動出題されますので、的確に学習を進められるという特徴もあります。

     

    料金は、月当たりの基本料金は

     

    2,480円(税別)

     

    ですが、月1ステージ以上のハイペースで進む場合には、月平均クリアステージ数に応じて利用料が上がっていく仕組み(上限8,980円税別)になっています。

    ただし、一度解いたステージを復習する場合には利用料はかかりません。

    詳しくは、RISU算数の公式サイトでご確認ください。

     

    ブンブンどりむ

    きちんとした添削指導をなかなか受けられないにもかかわらず、作文は学校の宿題で出されることがあるかと思います。

    作文は文章を書く限り、必ずついて回ります。

    小学生のうちに作文の書き方がみにつけば、一生の宝物になることでしょう。

     

    問題は、作文の学習に時間がかかることと、なかなか添削を受ける機会が得られないということです。

    このため、作文の書き方をマスターしないまま、ずーっと過ごしてしまうことになってしまい、いざ作文を書かなければならないときに、何をどのように書いたらよいのかわからなくて、困ってしまうのです。

    将来、大学入試のAO試験や推薦入試、企業の就職試験で作文が必要になることがあることでしょう。

    そのときになって、作文が書けなくて困ってしまうことがないよう、小学生のうちに作文の書く力をつけておくものよいでしょう。

     

    スタディサプリ利用料(税抜)

    学年 12か月一括払い 6か月一括払い 毎月払い
    小学1年 4,510円 4,719円 4,950円
    小学2年-6年 4,972円 5,203円 5,445円

    2020年5月現在、1か月当たりの費用
    なお、2人目以降のお子様の受講料には、割引があります。

    詳しくは、公式サイトでご確認ください。

    ピグマキッズくらぶ

    ピグマキッズくらぶ

    思考力・記述力重視で実績・定評のある中学受験塾SAPIX(サピックス)が作り上げた通信教育です。

    学習内容は小学校の履修内容に沿った学習を行いますが、図形や場合の数など、高学年の単元で苦手になりやすい単元を低学年のうちから学年のレベルに応じたレベルで学習していける仕組みを整えています。

    また、国語に関しても読解問題や語彙(ごい)力強化という、国語の読解力をつけるための要素が数多く含まれています。

     

    教材の問題は、日常生活で出てきそうな場面や内容を元にしたもので、お子様が興味を引くようなカラフルなページにキャラクターによる説明が丁寧に書かれています。

    出題内容は、単に教科書に沿った内容の問題を解くのではなく、自分でじっくり考えながら解いていく問題が多いが特徴です。

    テキストで学習した内容を、別冊のパワードリルで復習するというスタイルです。

     

    また、お子様に効果的な指導が行えるように、毎月『学習指導書』もついてきています。

    学習を始める前に、学習指導書に目を通しておくといいでしょう。

     

    ただし、小学1年から小学4年までしかありませんので、小学5年生以降での学習は、他の通信教育や通塾などになります。

     

    教科は小学1年から4年まで算数・国語の2教科セットです。

     

    ピグマキッズくらぶ月会費(税抜)

    学年 毎月払い
    全学年共通 4,800円

    2020年5月現在、1か月当たりの費用
    ただし、別途入会時に入会金10,000円(税別)がかかります。

     

    教材についてや詳しい内容については、ピグマキッズくらぶの公式サイトでご確認ください。

     

    ピグマキッズくらぶ公式サイト